タイ語検定4級に合格するためにやるべきことを最初に言ってしまうと、大きく以下の5つです
- タイ文字を読めるようにする
- 語彙力を高める
- 文法を理解する
- タイ語の音に慣れる
- 問題を解きまくる
今回は、これらも含めてタイ語検定4級の難易度や合格するための勉強法、おすすめのテキストなどを紹介していきます。
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タイ語検定4級の概要と難易度
タイ語検定4級は日本タイ語検定協会が実施する試験で、初級レベルのタイ語力を認定するものです。
実施時期 | 年2回(春季:6月初旬、秋季:11月初旬の日曜日) |
試験会場 | 東京、大阪、名古屋、バンコク |
試験時間 | 筆記60分+リスニング約10分 |
回答方式 | マークシート |
合格基準 | 100点満点中70点以上 |
合格率 | 約70% |
求められるタイ語レベル
4級では、初級レベルの文法知識と語彙をタイ文字で習得し、それらを用いて表現できることが求められます。
また、ゆっくりであれば10単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができ、簡単な会話が可能なレベルとされています。
5級との最大の違いは、4級からはタイ文字の読み書きが必須になる点です。問題文や選択肢にカタカナ表記や発音記号がつかなくなります。
タイ語検定の出題形式
以下は、タイ語検定4級試験の出題形式例です。
筆記試験(全7問)
- 語彙力を問う単語穴埋め問題
- 短い会話文の穴埋め問題
- 文法力の問われる並べ替え問題
- 日本語にあっている/あっていない表現を選ぶ問題
- 日本語の単語をタイ語にする問題
- タイ語単語を日本語に訳す問題
- 長文読解問題
リスニング試験(2問)
- タイ語の単語を聞いて、対応する日本語を選ぶ
- タイ語の質問文を聞いて、対応する日本語を選ぶ
タイ語検定4級合格のための学習法
タイ語検定4級に合格するための最も効果的な学習法は、次の5ステップです。
- タイ文字を読めるようにする
- 語彙力を高める
- 文法を理解する
- タイ語の音に慣れる
- 問題を解きまくる
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
1.タイ文字をマスターする方法
4級の最大の壁は「タイ文字」です。タイ文字が読めないと問題文すら理解できません。
タイ文字学習のポイント
- 子音・母音の基本から学ぶ
- 44の子音と32の母音記号を覚える
- 声調記号と声調ルールを理解する
- 発音と文字を結びつける
- 音声付きの教材を活用する
- 何度も音読練習をする
- 簡単な単語から始める
- 頻出する基本単語からタイ文字で覚える
- 単語カードを作って反復練習する
- タイ文字専門の教材を使う
- 総合テキストではなく、タイ文字に特化した教材で学ぶ
- 練習問題をたくさん解く
おすすめのタイ文字学習教材
『マリンのタイ語生活〈1〉挫折しないタイ文字レッスン』は、タイ文字を効率的に学べる教材として特におすすめです。
わかりやすい説明と充実した練習問題で、一歩ずつ着実にタイ文字をマスターできます。
2.タイ語の語彙力を強化する方法
語彙力は全ての設問の基礎となるため、単語をたくさん覚えることが合格への近道です。
タイ単語学習のポイント
- 4級レベルの単語に絞って学習する
- 過去の出題傾向から頻出単語を優先的に覚える
- 品詞別・テーマ別に整理して学ぶ
- 効率的な覚え方を実践する
- 反復学習
- 文章で覚えることで使い方も覚える
- 単語帳を何度も周回する
- 日常生活に取り入れる
- 付箋を活用して目につく場所に貼る
- 同じ動画を何度も見たりする
おすすめのタイ単語学習教材
『テストに出る順!タイ語検定単語集』は、過去に出題された頻出単語を収録しており、4級対策に最適です。
若干古めですが未だに売れ続けていますし、タイ語検定を運営するTLSから出版されているというのもポイントが高いですね。
3.文法力を身につける方法
タイ語の基本文法を理解することで、語句の並べ替え問題や適切な表現を選ぶ問題に対応できるようになります。
タイ語文法学習のポイント
- 基本文型をマスターする
- 「主語+動詞+目的語」の基本語順
- 修飾語の位置と使い方
- 助詞や前置詞の使い方を理解する
- 「ที่」「ของ」「ใน」などの使い分け
- 時間や場所を表す表現
- 疑問文と否定文の作り方を習得する
- 疑問詞(何、誰、どこなど)の使い方
- 否定を表す「ไม่」の位置
- 短い例文を作って練習する
- 学んだ文法を使って自分で例文を作る
- タイ語のメモ帳メンバーシップ(プレミアム以上)の方は、DMなどで無料で添削させていただいています
おすすめのタイ語教材
以下のページでは、初学者向けに文法の解説をしているような動画を一覧にしています。
まだあやふやな部分やしっかりと学習したいパートがある方は、是非動画で復習してください。
4.リスニング対策
リスニングは配点こそ少ないものの、合格を確実なものにするためにも得点できるようにしておきましょう。
タイ語リスニング学習ポイント
- タイ語の音声に慣れる
- YouTubeのタイ語コンテンツを聴く
- タイ語の歌を聴く
- シャドーイングを行う
- 音声を聞いた後に同じように発音する練習
- 短い例文から始めて徐々に長くする
- 頻出の質問文と回答文を覚える
- 自己紹介や日常会話でよく使う表現
- 時間や場所を尋ねる質問と答え方
タイ語のメモ帳でもリスニングのレッスンがあります。
日常会話やニュースなどのタイ人が実際に聞く動画を教材としているため、テスト用ではありません。
ただし、タイ語のメモ帳で取り上げているリスニング動画が普通に聞き取れるようになれば、テスト問題は簡単に感じるはずです。
5.過去問の活用法
過去問は試験対策の要です。どんなに良い教材で勉強しても、実際の試験形式に慣れていなければ力を発揮できません。
タイ語検定過去問活用の例
- 計画的に過去問を解く
- 試験2ヶ月前:1回目の過去問を解く
- 試験1ヶ月前:2回目の過去問を解く
- 試験2週間前:3回目の過去問を解く
- 試験1週間前:最後の確認として4回目の過去問を解く
- 時間を計って解く
- 本番と同じ時間配分で解く練習をする
- どのパートに時間がかかるか分析する
- わからなかった問題を徹底分析する
- なぜ間違えたのかを明確にする
- 関連する単語や文法をノートにまとめて復習する
- 苦手な設問を重点的に対策する
- 設問別の問題集で補強する
- 特に長文読解が苦手な場合は読解問題を多く解く
おすすめのタイ語検定過去問集
『実用タイ語検定試験過去問題と解答』シリーズは、タイ語検定の過去問が複数掲載されているので、過去問をやりたいなら1冊は購入してやってみるべきです。
また、「並べ替え用の問題集」「文章選択専用の問題集」など苦手なジャンルを克服するための個別過去問もいいと思います。
Youtubeで本番の検定と同じような構成で問題を作っています。
4級相当・3級相当の模試問題を、毎年春と秋に作成し、動画で詳しく解説しています。
上述した過去問集には回答しか書いていません。「なぜ間違えたかわからないのが困る」という問い合わせが多かったので、タイ語のメモ帳がオリジナルで問題を作成し、動画で細かく解説を行っています。
タイ語検定4級合格におすすめの学習教材と参考書
タイ語検定4級対策におすすめの教材をまとめました。
タイ語の単語・語彙力アップ
タイ語の文法学習
タイ語検定4級合格のための学習スケジュール例
4級は、3か月しっかりとやれば無理なく合格可能です。
効率的に合格を目指すための3ヶ月学習スケジュール例を紹介します。
1ヶ月目:基礎固め期間
- タイ文字: 毎日30分、タイ文字の読み書き練習
- 単語: 毎日10〜20単語を覚える
- 文法: 基本文型の理解と練習
- 週末: 学んだことの復習とタイ語音声に触れる時間を作る
2ヶ月目:応用と実践期間
- タイ文字: タイ語の短い文章を読む練習
- 単語: 引き続き毎日10〜20単語、既習単語の復習も
- 文法: より複雑な文型や表現の練習
- 過去問: 過去問にチャレンジ
- 週末: 間違えた問題の復習と弱点強化
3ヶ月目:総仕上げ期間
- 過去問: 残りの過去問を計画的に解く
- 弱点強化: 苦手な設問を集中的に練習
- 総復習: 単語帳を何周もする
- リスニング: 毎日10分以上タイ語を聴く
- 試験1週間前: 最終確認と調整
よくある質問と回答
タイ語検定4級合格のためのまとめ
タイ語検定4級は、計画的に勉強すれば必ず合格できる試験です。この記事で紹介した方法を実践して、ぜひタイ語学習の次のステップへ進んでください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心より応援しています!