「A と B」の「と」の役割を表すタイ語はいくつかありますが、
日常的によく使うのはガップกับ(kàp)とレーオゴーแล้วก็(lɛ́ɛw kɔɔ)でしょう。
この2つはどこが違うのでしょうか?
「と」を表現するタイ語
①私は友達と走ります ⇒ チャン ウィン ガップ プアン
ฉันวิ่งกับเพื่อน (cʰǎn wîŋ kàp pʰɯ̂an)
普通はタイ語でこう訳します。
ウィンวิ่ง(wîŋ) ⇒ 走る
{レーオゴー}も「と」という意味があるので使えるかと思えば、
ここでは使えません。
②ソムタムとコームーヤーンをください ⇒ コー ソムタム ガップ コームーヤーン
ขอส้มตำกับคอหมูย่าง (kʰɔ̌ɔ sôm tam kàp kʰɔɔ mǔu yâaŋ)
こちらも「ガップ」を利用していますが、
ここでは「ガップ」を「レーオゴー」に変えられます。
コー ソムタム レーオ ゴー コームーヤーン
ขอส้มตำแล้วก็คอหมูย่าง (kʰɔ̌ɔ sôm tam lɛ́ɛw kɔɔ kʰɔɔ mǔu yâaŋ)
2つの文の違いは何なのでしょうか?
レーオゴーの使い方
「ガップ」も「レーオゴー」も&を表す接続詞として使えますが、
A + レーオゴー + Bの場合は、
A と B は同格のものでなければなりません。
{ウィン}は走るという動詞ですし、{プアン}は友人という名詞になりますので、
走ると友人をつなげることはできません。
①の場合は、andというよりもwithですね。
一方、ソムタムとコームーヤーンは同じ料理名ですのでレーオゴーも利用できるのです。
①の文章でどうしてもレーオゴーを使いたいのであれば、
私は友達と犬と走ります ⇒ チャン ウィン ガップ プアン レーオ ゴー マー
ฉันวิ่งกับเพื่อนแล้วก็หมา (cʰǎn wîŋ kàp pʰɯ̂an lɛ́ɛw kɔɔ mǎa)
こんな感じで、繋げることになります。
もちろん、{チャン ウィン ガップ プアン ガップ マー} も可能です。
ガップの乱用よりもレーオゴー
「と」を表す接続詞としては、{ガップ}を使っておけば安全だということがわかりました。
しかし、{ガップ}を使いすぎるのも何となくおかしいです。
コー ソムタム ガップ コームーヤーン ガップ ヤムウンセン ガップ ビア
ソムタムとコームーヤーンとヤムウンセンとビールをください。
予めメニューが決まっていてすらすらと言っちゃうのであれば、
これで全く問題ありません。
むしろ、{ガップ}を省略して
コー ソムタム コームーヤーン ヤムウンセン ビア
でも問題ないでしょう。
しかし、
ソムタムとコームーヤーン、あとヤムウンセンとビールをください。
といいたい場合は、
コー ソムタム ガップ コームーヤーン レーオ ゴー ヤムウンセン ガップ ビア
という感じのほうがいいでしょう。
「ドゥアイ」と一緒に使うケース
絶対に付けなければならないというわけではありませんが、
ドゥアイด้วย(dûay)を付けるとネイティブスピーカーっぽく聞こえます。
コー ソムタム ガップ コームーヤーン レーオ ゴー ヤムウンセン ガップ ビア ドゥアイ
訳はほぼ変わりませんが、
ソムタムとコームーヤーン、あとヤムウンセンとビールもください。
※ด้วยドゥアイの使い方参照
「レーオゴー」のほうが良い場合
メニューを見て迷いながら言う場合は、{レーオゴー}のほうが自然でしょう。
ソムタムとコームーヤーンは決まっており、
メニューをめくりながら次の注文品を決めるときには、
ソムタム ガップ コームーヤーン …レーオ ゴー …ヤムウンセン ドゥアイとなります。
ソムタム ガップ コームーヤーン … ガップ … ヤムウンセン ドゥアイでもよいのですが、
「レーオゴーーーー」は「それからーーー」といった感じで間を延ばすことができます。
一方「ガップ」は言い切ってしまうことになるので、間が持ちません。
どうでもいいと思われるかもしれませんが、
間の使い方も重要な会話の要素の1つだと思います。
タイ語での会話に慣れていけば、
少しずつ雰囲気をつかんでいくことができるでしょう。
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