「A と B」の「と」の役割を表すタイ語はいくつかありますが、
日常的によく使うのはガップกับ(kàp)とレーオゴーแล้วก็(lɛ́ɛw kɔɔ)でしょう。
この2つはどこが違うのでしょうか?
「と」を表現するタイ語
①私は友達と走ります ⇒ チャン ウィン ガップ プアン
ฉันวิ่งกับเพื่อน (cʰǎn wîŋ kàp pʰɯ̂an)
普通はタイ語でこう訳します。
ウィンวิ่ง(wîŋ) ⇒ 走る
{レーオゴー}も「と」という意味があるので使えるかと思えば、
ここでは使えません。
②ソムタムとコームーヤーンをください ⇒ コー ソムタム ガップ コームーヤーン
ขอส้มตำกับคอหมูย่าง (kʰɔ̌ɔ sôm tam kàp kʰɔɔ mǔu yâaŋ)
こちらも「ガップ」を利用していますが、
ここでは「ガップ」を「レーオゴー」に変えられます。
コー ソムタム レーオ ゴー コームーヤーン
ขอส้มตำแล้วก็คอหมูย่าง (kʰɔ̌ɔ sôm tam lɛ́ɛw kɔɔ kʰɔɔ mǔu yâaŋ)
2つの文の違いは何なのでしょうか?
![khoo muu yaan](https://thailanguage-learning.com/wp-content/uploads/2016/06/hqdefault-300x225.jpg)
コームーヤーン
レーオゴーの使い方
「ガップ」も「レーオゴー」も&を表す接続詞として使えますが、
A + レーオゴー + Bの場合は、
A と B は同格のものでなければなりません。
{ウィン}は走るという動詞ですし、{プアン}は友人という名詞になりますので、
走ると友人をつなげることはできません。
①の場合は、andというよりもwithですね。
一方、ソムタムとコームーヤーンは同じ料理名ですのでレーオゴーも利用できるのです。
①の文章でどうしてもレーオゴーを使いたいのであれば、
私は友達と犬と走ります ⇒ チャン ウィン ガップ プアン レーオ ゴー マー
ฉันวิ่งกับเพื่อนแล้วก็หมา (cʰǎn wîŋ kàp pʰɯ̂an lɛ́ɛw kɔɔ mǎa)
こんな感じで、繋げることになります。
もちろん、{チャン ウィン ガップ プアン ガップ マー} も可能です。
ガップの乱用よりもレーオゴー
「と」を表す接続詞としては、{ガップ}を使っておけば安全だということがわかりました。
しかし、{ガップ}を使いすぎるのも何となくおかしいです。
コー ソムタム ガップ コームーヤーン ガップ ヤムウンセン ガップ ビア
ソムタムとコームーヤーンとヤムウンセンとビールをください。
予めメニューが決まっていてすらすらと言っちゃうのであれば、
これで全く問題ありません。
むしろ、{ガップ}を省略して
コー ソムタム コームーヤーン ヤムウンセン ビア
でも問題ないでしょう。
しかし、
ソムタムとコームーヤーン、あとヤムウンセンとビールをください。
といいたい場合は、
コー ソムタム ガップ コームーヤーン レーオ ゴー ヤムウンセン ガップ ビア
という感じのほうがいいでしょう。
![yamunsen](https://thailanguage-learning.com/wp-content/uploads/2016/06/58-1-1-300x179.jpg)
ヤムウンセン
「ドゥアイ」と一緒に使うケース
絶対に付けなければならないというわけではありませんが、
ドゥアイด้วย(dûay)を付けるとネイティブスピーカーっぽく聞こえます。
コー ソムタム ガップ コームーヤーン レーオ ゴー ヤムウンセン ガップ ビア ドゥアイ
訳はほぼ変わりませんが、
ソムタムとコームーヤーン、あとヤムウンセンとビールもください。
※ด้วยドゥアイの使い方参照
「レーオゴー」のほうが良い場合
メニューを見て迷いながら言う場合は、{レーオゴー}のほうが自然でしょう。
ソムタムとコームーヤーンは決まっており、
メニューをめくりながら次の注文品を決めるときには、
ソムタム ガップ コームーヤーン …レーオ ゴー …ヤムウンセン ドゥアイとなります。
ソムタム ガップ コームーヤーン … ガップ … ヤムウンセン ドゥアイでもよいのですが、
「レーオゴーーーー」は「それからーーー」といった感じで間を延ばすことができます。
一方「ガップ」は言い切ってしまうことになるので、間が持ちません。
どうでもいいと思われるかもしれませんが、
間の使い方も重要な会話の要素の1つだと思います。
タイ語での会話に慣れていけば、
少しずつ雰囲気をつかんでいくことができるでしょう。
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