キンカーオの「カオ」、カオチャイの「カオ」、数字の9も「カオ」です。
カタカナで書くと全て「カオ」「カーオ」ですが、全て発音が違います。
今回は、「カオ」「カーオ」を発音記号で見ていきましょう。
結構多いので、「カオ」と「カーオ」に分けていきます。
なお、発音は実際に聞くのが一番早いのですが、
タイ語の声調記号の見方でも説明していますので一緒に見ていただければと思います。
見出し
「カオ」の発音
彼・彼女 | เขา | kháw カオ | 平音から「オ」を上げる |
山 | เขา | kʰǎo カオ | 平音から「カ」を落として「オ」で上げる |
入る | เข้า | kʰâo カオ | 「カ」を高めに発声して「オ」で下げる |
古い | เก่า | kào ガオ | 「ガ」を強めに発生して「オ」を下げる |
9 | เก้า | kâo/kâao ガオ | 「ガーオ」で「ガー」で上げて「オ」で下げる |
掻く | เกา | kaoガオ | 平音なので、そのまま「ガオ」 |
痛風 | เกาต์ | kaoガオ | 平音なので、そのまま「ガオ」 |
彼・彼女のเขา「カオ」
日常生活でもよく使う「彼」「彼女」ですが、発音に注意です。
เขาの発音は文法のルールでは{kʰǎo}ですし、そう説明しているところもあります。
しかし、「彼」「彼女」のเขาは例外で、{kháw}と発音します。
平音から始まり、「オ」を高めに発音すれば大丈夫です。
山のเขา「カオ」
山は正式には、プーカオ ภูเขา (pʰuu kʰǎo)といいます。
しかし、略すのが好きなタイ人は、
例えば登山のことを、ピーンカーオปีนเขา (piin kʰǎo)などと言います。
綴りは「彼」のเขาと一緒で、こちらは文法通り「カ」の部分で上から下に落として「オ」で高めに上げます。
入るのเข้า「カオ」
このเข้าは、様々な場面で利用します。
入院(カオ ローンバーン)や入学(カオ ロングリアン)などの熟語にも使いますし、
「わかる」のカオチャイもこのเข้าです。
カオチャイ เข้าใจのチャイは心という意味で、「心に入る⇒わかる」となりますね。
「カ」を強めに少し高く発生し、「オ」は少し小さめの声で軽く下げて発音します。
古いのเก่า「ガオ」
このเก่าは、古い携帯電話というような日常的な使い方もしますし、
元カレや元カノのことをフェーン ガオแฟนเก่า (fɛɛn kào)と表現したりします。
新しいのマイ ใหม่ (mài)とセットで覚えてしまうとわかりやすいと思います。
発音記号ではKが使われてますが、Gのほうが伝わりやすいです。
「ガ」を平音で強めに発音し、「オ」は少し下げてください。
数字の9のเก้า「ガオ」
タイ語の基本中の基本の数字ですが、発音が違うと全く別の意味になるので注意です。
「ガ」の部分で上がり、「オ」で下がります。
短めの「ガオ」で発音することも多いですが、
発音重視の場合は「ガーオ」のほうがわかりやすいかもしれません。
掻くのเกา「ガオ」
虫に刺されて痒いときにはガオเกาすることになります。
ヤー ガオ ディー クワー อย่าเกาดีกว่( yàa kao dii kwàa)
「掻かないほうがいいよ」などと使われますね。
発音は特に気にすることなく、「ガオ」といえばいいと思います。
痛風のเกาต์「ガオ」
タイ語で痛風は、ガオเกาต์(kao)になります。
病気の名前の多くには、病気をあわら巣単語であるロークโรค(rôok)がつきますので、
痛風は正式にはโรคเกาต์ (rôok kao)ですね。
最後のต์は読まないので、発音は上の掻くのเกาと同音となります。
カオの発音まとめ
彼・彼女のเขา「カオ」 | |
山のเขา「カオ」 | |
入るのเข้า「カオ」 | |
古いのเก่า「ガオ」 | |
数字の9のเก้า「ガオ」 | |
掻くのเกา「ガオ」 | |
痛風のเกาต์「ガオ」 |
「カーオ」の発音
ニュース | ข่าว | kʰàaw カーオ | 「カー」が平音で「オ」で下げる |
ご飯・米 | ข้าว | kʰâaw カーオ | 「カー」で少し上げて「オ」で下げる |
白い | ขาว | kʰǎaw カーオ | 「カー」を上から下に「オ」で少し上げる |
生臭い | คาว | kʰaaw カーオ | 平音なので、そのまま「カーオ」 |
糊・接着剤 | กาว | kaaw ガーオ | 平音なので、そのまま「ガーオ」 |
歩む | ก้าว | kâaw ガーオ | 「ガー」で少し上げて「オ」で下げる |
ニュースのข่าว「カーオ」
日本語のニュースにあたるのがข่าวです。
カーオ ティーヴィーでテレビのニュースって感じで使います。
「カー」が平音で「オ」を小さめの声で少し下げるイメージです。
ご飯・米のข้าว「カーオ」
ご飯を食べるのキンカーオにこのข้าวが使われます。
お腹空いたのヒウカーオ、もち米のカオニャオなど、カオマンガイのカオなど、
食事と関係する単語はよく使うのでしっかり発音しましょう。
「カー」で少し上げて「オ」で下げればご飯のข้าวです。
白いのขาว「カーオ」
白色の白です。色はシー สี (sǐi)なので、白色はシーカーオとなりますね。
色が白いだけではなく、肌が白いのときなどにも使えます。
また、お酒のラオ เหล้า(lâo)と合わせてラオカーオは焼酎という意味です。
「カー」を上から下に「オ」で少し上げる感じです。
生臭いのคาว「カーオ」
臭いはメンเหม็น(měn)という単語が一般的ですが、カーオคาวも類語として使えます。
ちなみに、食事を表すアーハーンอาหาร (aa hǎan)と合わせて、
アーハーンカーオという単語がありますが、
これは臭い料理という意味ではなく、肉料理という意味があるようです。
発音は平音なので、そのまま読めば大丈夫です。
糊・接着剤のกาว「ガーオ」
กาวは糊や接着剤全般を指しますが、
スティック糊はガーオ テンกาวแท่ง (kaaw tʰɛ̂ŋ)
瞬間接着剤はガーオ チャーンกาวช้าง(kaaw cʰáaŋ)(象の接着剤)
こちらも発音は平音でそのままです。
歩むのก้าว「ガーオ」
歩くはドゥーン เดิน(dəən)ですが、ก้าวは「歩む」という意味です。
前を表すナーหน้า(nâa)と合わせてガーオ ナーで前進、発展という意味になります。
ちなみにタイ人は数字の9が好きですが、
9とก้าวの発音が同じで、前進や発展に関連するところから9がラッキーナンバーみたいになってます。
「ガー」で少し上げて「オ」で下げるイメージで発音します。
カーオの発音まとめ
ニュースのข่าว「カーオ」 | |
ご飯・米のข้าว「カーオ」 | |
白いのขาว「カーオ」 | |
生臭いのคาว「カーオ」 | |
糊・接着剤のกาว「ガーオ」 | |
歩むのก้าว「ガーオ」 |
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こんにちは!タイ語初学者のきりなしと申します。
いつも楽しく拝見しています。(๑•̀ㅂ•́)و✧
音声ファイル付きですごく助かっています〜!
今回はその音声ファイルの件でお邪魔しています。
「彼・彼女」の意味で เขา を使うときの kháw の項目ですが、
音声ファイルが kʰǎo になっているように聞こえるような気がします…。
私のリスニング能力がアレなせいなのかもしれないのですが、
よろしければ一度確認してみていただけますか?
よろしくおねがいします。
タイ文字の勉強を進めて少しずつ読めるようになってきたかと思えば、
基本単語にこのような例外ルールが散りばめられているタイ語…。
一筋縄では行きませんね!
だからこそ楽しい!
おっしゃる通り、kʰǎo になっていました。
ご指摘ありがとうございます!ファイルを差し替えました。
タイ語には例外がたくさんありますが、よく使う単語なら自然と身につくと思いますので頑張りましょう!
奥が深いので、勉強すればするほどわからなくなりますが、それが魅力でもありますよね!